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部下をダメにする上司とは?4 つの特徴・対処方法を解説します






上司と部下の関係は複雑です。世代や立場、考え方や価値観などの違いにより、いつの時代も両者はお互いを理解するのに困難を極めます。特に上司には部下の育成という重要な役割があるので、あの手この手で部下のやる気を引き出そうと奮闘しますが、思うように効果を発揮しないどころか部下をダメにしてしまうこともあるかもしれません。





そこで今回のコラムでは、部下をダメにしてしまう上司について、その特徴やリスクなどをお伝えするとともに、そのような上司の対処方法についてもお話していきます。会社の体制や人事で悩みを抱えるマネージャーの方、経営者の方は必見です!





部下をダメにする上司の5 つの特徴とは?





教えたつもりになっている





人に何かを教えることは、思った以上に難しいことです。ましてや、自分が難なくできることを部下に教えるとしたら、「これくらいはできるでしょ」という気持ちが働いてしまうので、教え方が雑になったり、さらには威圧的になったりしてしまうものです。もし、上司がこのような自分視点の教え方だとしたら、部下の能力を引き出すどころか本来できることもできなくなってしまいます。





部下に考える機会を与えない





「言われた事だけを、黙ってやっていればいい」部下に対してこのようなスタンスの上司は意外と多くいるものです。しかし、部下に考える機会を与えず、言われた事だけをやるように強制してしまうと、結局は何をやるにしても受け身で主体性のない部下が育ってしまいます。





コミュニケーションが不足している





上司と部下の日々のコミュニケーションが不足していると、部下の指導や育成にも悪影響を及ぼします。意思の疎通が難しく、言いたいことも言い合えないような関係では、指導や育成どころか、お互いに仕事でも高いパフォーマンスを発揮できません。





部下からの信頼が不足している





そもそも上司と部下の信頼関係が成立していないと、部下は上司の言うことを聞きません。





「聞かない」というのはわかりやすく反抗的な態度をとるということではなく、上司が言ったことを懐疑的に受けとめ、本心から従わずに形だけでやり過ごすというようなことです。





このような状態は決して理想的な関係とはいえません。





上司としての自覚が足りない





上司としての自覚が足りないことが、何よりも致命的といえます。上司としての自分が優れたプレーヤーであればあるほど気持ちの切り替えは難しいかもしれませんが、上司として部下を持った以上は育成・指導も仕事のうちです。自分と同じようにできないからと言って叱ってばかりいるような上司は、自分の役割を理解しているとは言えません。





部下を駄目にする上司のリスク









部下の精神状態が悪化する





指導や育成のスキルが著しく低い上司の元では部下は不安定になり、精神状態が悪くなっていきます。仕事に対するやる気が出ない日々が続くと、やがて鬱になることもあるので、早急に対策が必要です。





貴重な人材が退職してしまう





「この上司の元では、自分は育たないな」と思った部下は、早々と上司と会社に見切りをつけ退職してしまいます。せっかく才能がある部下も、その才能を上司が引き出すことができないのなら、部下は自ら離れていくものです。





昇進意欲を削いでしまう





自分の能力やスキルが評価されず、裁量権のない仕事ばかりをやらされていると、部下は昇進意欲がなくなり、惰性で会社にいるようになってしまいます。





YES マンばかり育ってしまう





威圧的な態度で接し、命令に従うことを強要し続けると、部下は、「とりあえず上司の言われた通りにやればいい」という発想になり、ただのYES マンになってしまいます。このような意思も提案性もないスタンスの部下が育つことは、長期的にみて会社にとってプラスとは言えません。会社は常に新しいアイデアを求めています。新しいアイデアが生まれにくい環境をつくる上司は、致命的と言えるのではないでしょうか。





部下をダメにする上司への対処方法とは?





教えたつもりになっている上司への対処法





部下と一緒に目標を考えさせる





言い換えると、部下の視点に立って物事を考えるということです。上司が部下の目標を決めずに、部下の「気付き」を大切にして、部下自らが目標を考えることに併走します。





部下の様子を見ながら指導させる





上司の指導に部下がついてきていないということは往々にしてあります。中には声をあげることができない部下もいるので、上司は、「指導のペースは早くないか」「ちゃんとついてきているか」などを部下の様子を見ながら逐一確認するとよいでしょう。





時間をかけて部下を育てさせる





生き物の成長と同じで、部下も一人前に育つまでには長い年月を必要とします。教えたことがすぐにできなくても、いつかはできるようになると信じ、上司は長い目で部下を見守るべきでしょう。





部下に考える機会を与えない上司への対処法





部下に考えさせる時間を与える





部下に難題が降りかかった時、良かれと思って上司が答えを教えてしまうことは逆効果です。部下自らが考え、自分の力で課題解決に向かうことが重要です。





質問を使って部下に答えを出させる





少しばかりテクニックが要りますが、質問形式を使って部下に答えを出させる方法もあります。優しく問いかけ、最善の答えを部下の口から引き出すようにしましょう。





部下にチャレンジの機会を与えさせる





失敗も想定内で、部下にどんどんチャレンジをさせることも成長に繋がります。チャレンジがうまくいかない時や失敗したときこそ、部下は多くを考えるものです。





コミュニケーションが不足している上司への対処法





コミュニケーションの時間を取らせる





部下とのコミュニケーションを意識して多く取らせるとよいでしょう。1on1 などを設定してもよいですし、休憩中の雑談なども効果的かもしれません。





部下の意見・意思を尊重させる





部下が何かを提案してきたときや意見を言ってきたときに、真摯に耳を傾け、考えを尊重することも大事です。まずは聞くこと、そして受け止めること。それだけで部下は満足します。





部下にFB の仕方を教えさせる(部下から上司へのFB)





FB(フィードバック)は基本的に上司から部下にするものですが、部下が上司に対してFBすることでより生産性の高い関係を築くことができます。FB は疑問点や改善点を伝えるものですが、やり方によっては否定的になってしまうため、正しい FB の仕方を上司が部下に教える必要があります。





部下からの信頼が不足している上司への対処法





部下を気にかけさせる





自分のことで手一杯で、部下のことにまで手が回らない上司は意外と多くいます。部下が何かを聞いてきても、相手にせずに疎かにしてしまうようではいつまでも信頼関係を築くことはできません。まずは部下の相手に時間を割いて、精一杯対応しましょう。





部下から期待されていることを伝える





上司は、部下から自分は信頼されてないと薄々感じるようになると、やる気がなくなりパフォーマンスにも影響します。そのようなネガティブ感情に囚われている上司に対しては、マネージャーとしての公平な立場から、「部下はきみ(上司)のことを期待しているんだよ」と伝えてあげることで、上司としての活力を取り戻すでしょう。





感情をコントロールさせる





私情を仕事に持ち込んで、空気を乱す上司もいます。しかし、例え私生活でどのような嫌なことがあっても、その感情は仕事に入ったらリセットするべきです。人に影響を与える立場である上司として、感情をコントロールすることの大切さを教えてあげましょう。





上司育成の第一歩









ここまで、部下をダメにする上司の対処法、育成法などをお伝えしてきましたが、肝心なのは当の本人=上司が、上司としての自覚をしっかりと持ち、部下を育てるのは自分なのだという当事者意識のもとで部下の育成に当たることです。





上司が自分の役割をあらためて確認するには、上司の上の役職者(マネージャーや役員)からの指導やアドバイスが重要になってきますが、毎日の業務の中で機会をつくることは難しいかもしれません。そこで、外部の研修などを利用して上司に対して教育を行うという方法もあります。





研修は上司としての役割を自覚させるところから始まります。これまでプレーヤーだった上司が、部下を持つことによって変わらなければいけない心の部分を明確にしていきます。





上司としてのマインドセットが整ったところで、次はチーム全体をどのように統制していくのかという方法論を学びます。





そして、会社の経営理念やビジョンなどもあらためて確認していきます。日々の業務に追われていると、上司は実践的な知識や経験が蓄積される一方で、実は会社の理念やビジョンを把握していないということも起こり得ます。そこで、研修で今一度おさらいをして、上司として、そして会社の一員としての自覚を取り戻させるのです。





まとめ





上司として必要なのは、マネジメントスキルというより、「上司としての自覚・上司としての役割の認識」であると私たちは考えています。正直に申し上げて、いくら方法論を学んでも、根本の意識が変わらない限り上司としての成長は期待できません。何よりも重要なのが、上司としての自覚なのです。





とはいえ、「上司としての自覚を持たせるのが大事」と言っても、具体的に何をすべきか分からない方が多いのではないでしょうか。





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